こんにちは^^
リスタートしたい教室のための セカンドお菓子起業スクール
【エミシャルム】の久保田ともみです。
仕事柄、日頃から教室開業や、運営に関してのご相談を頂くことが多いのですが、
私が【お菓子を仕事にしていきたい人に】
「絶対に言わない!」
と決めている「4つのキーワード」があります。
それは、
【最短で】
【すぐに】
【数ヶ月で】
【誰でも簡単に】
という言葉です。
この先に続くのは、
「教室開講」「あなたも教室講師に!」といった言葉でしょうか。(近頃、目にすることが多くなってきました…^^;)
「1歩でも早く夢に近づけたら…」
誰でも1度は、そんなをことを考えた経験があるかと思います。
最近は、資格や商用講座など、短期間で気軽に取得できるレッスンも人気ですが、
では、「数ヶ月でお菓子教室の開講」はできるのでしょうか?
そこで、本日は私の開業初期の実体験から、
「短期間での教室開業は可能?」
をテーマに、お話しをさせて頂きたいと思います^^
短期間で教室開講宣言!のその後…
まず、私の場合はどうだったか?と言うと、
勢いと自分の想いだけで
「はじめます!」
と短期間で宣言してのスタート^^;
それまでは「2ヶ月で学べる」といったお菓子の資格を取得したり、レシピが商用できるレッスンを受講したりと学びを進めてきましたが、
「米粉やグルテンフリー…色んなレシピが使えれば、私もお菓子教室ができる!」
そう思っていた当時の私は、資格を取ることばかりに夢中で、
教室開業に向けての準備には、実はそこまで力を入れていませんでした…(苦笑)
他にも食に関する様々なことを学んできた経験もあって、ある程度の知識や技術力はありましたが、教える側の仕事は完全に初心者。
教えられるレシピはたくさんあるはずなのに、
教室運営に関する知識や経験は浅かったこともあり、いくらブログを書いても、SNSを発信しても
「教室に生徒さんが集まらない」
ことに常に悩んでいました…。
そんな日々を約1年過ごした私は、
「このままではいけない!」と、
今までの反省を活かし、一念発起!
教室のリスタートに向けて、お菓子作りの知識はもちろん、教室経営に関して新たに学び直すことにしたのです。
それからは、お菓子作りに関しては、数え切れないほどのレッスンを受講しましたし、
開業して数年が経った今でも、お菓子教室、料理教室といった先輩の先生たちと共に、尊敬する恩師の元、教室経営に関して学び続けています^^
その後も数々の困難や苦難を経験してはきましたが、どんなときも今まで学んできた経験が役に立っていると感じますし、
講師として教える立場になっても、学びを続けてきて良かったと感じています。
数ヶ月でお菓子教室は開講できる?
結論から申し上げると、商用可能の講座やレッスンなどで、知識と技術を学べば、
誰でも短期間の教室開講は可能です。
「教室をはじめます!」
と宣言すれば、誰でも開けるのがメリットでもある教室業。
ですが、【教室の開業に向けての準備】や、【教室のコンセプト】が全く整っていない状態で
「いざ、教室開講!」
と、なったときに、どんなことが待ち受けているのでしょうか?
同じような経験をされた人の中で、多くお声を頂くのが
・生徒さんが集まらない
・既存のレシピに頼りすぎて、自分でレシピを考えることができない
・生徒さんからの質問に答えられない
・たくさんの人が同じレッスンをしていて、教室の差別化ができない
といったお悩み。
とくに、「集客面」に関しては、悩まれている方も多いのではないでしょうか?
短期間の学びや、用意されたものを伝えることは簡単かもしれませんが、
実はそれだけでは上手くいかないのが教室運営の厳しさなのです…^^;
行きたいのはどちらのお店?
例えば、あなたが食事をするときに
①「調理経験ゼロの人が3ヶ月でオープンしたお店」
②「有名レストランで5年間の修行・経験を経てオープンしたお店」
この2つのどちらのお店に行きたいですか?
①のお店の料理は、一見、おいしそうには見えるけれど、「本当においしいのかな?」と、少し疑ってしまいませんか…?^^;
そして、多くの人が「②のお店」の方が「行ってみたい!」と思うのではないでしょうか?
また、②のお店は、店主の長年の経験・経歴からも安心感も感じますよね^^
教室業では、経歴や資格の数や、開業年数の長さが全てではありませんが、
このように、「先生の専門的な知識や技術」や、ある程度の「経歴」は、生徒さんへの「安心感」にも繋がります。
また、プロのパティシエさんや、職人さん、美容師さんなど、専門的な職業の方でも、
数年間・何百・何千時間といった、数え切れないほどの時間の学びを経て、お仕事をされていると思います。
短期間の学びが悪いというわけではありませんし、その期間に対するご自身の努力や熱量も教室運営に反映されてくるとは思いますが、
やはり、教室運営・教える側をしている立場から見ると、今後、ご自身の教室を安定して長く続けていきたいのであれば、
必要最低限の「学びの時間」
そして、「準備期間」を大切にすることをオススメしています^^
教室開業にはどれくらいの学びが必要?
では、「長期間の学び」や「経験」がないと、教室開業はできないのでしょうか?
レッスンの際に生徒さんからレシピ以外に関する、思わぬ質問を頂く場合もありますし、
それに対応する力や、技術力、レシピを自ら考える力、
そして、教室運営を長く続けていくためにも、
「どのくらい学べばいいですか?」
と、期間を聞かれたら、
最低でも「1年間」
は、継続して学んで欲しい。
と、いつもお答えしています。(プロフェッショナルコースの受講期間が【1年間】なのは、この理由からです。)
もちろん、短期間の学びでも上手に教室運営している人はいますし、個人差はあるかと思いますが、
日頃、たくさんの方から頂くご相談内容や、長期的な面から見ても、
全くゼロの状態から「短期間で技術取得での教室開業」といった考え方での教室運営は、個人的な見解ではオススメはできません。
ですが、開業初期の私のように、これといった準備もせず(笑)、
仮に短期間の資格取得などでで教室を開業してしまったとしても、リスタートすることはいつでも可能です。
お菓子やパンなど、あなたの専門分野の学びはもちろん、教室運営に関しても、
「開業後も継続して学び続ける」
【実践と行動】を意識して、教室運営を続けて欲しいと思っています^^
「自分視点」ではなく「顧客視点」で考えてみよう
冒頭でお話しした「口に出さないキーワード」の話に、もう1つおまけをつけると(笑)
お菓子を仕事にしていきたと考えている人に対して、
「稼げます」というキーワードも、軽々しく口に出すことはしないと決めています。
もちろん、はじめるときに目標を持つことは大切なことだと思いますし、
教室運営に関するご相談を頂いた際には、具体的な目標である数字をお伺いすることもあります。
ですが、結果を出すためには、結局、
「自分が努力するかしないか」
で決まることだと感じているからです。
・最短
・すぐに
・数ヶ月で
・誰でも簡単
そして、最後に「〇〇円稼げます!」
と、ここまでのキーワードが並ぶと、もう、怪しさ満点ですね(笑)
私がこれらの言葉を口にしない!
と決めているのは、夢を持って頑張るあなたを、心から応援したいから。
だからこそ、教える側も責任を持って、教室業の厳しさや、事実を包み隠さずお伝えしたい。
そして、時間をかけて共に学び続ける大切さを伝えていきたいからです。
もちろん、教室運営をしていると、経営者として数字を考えることは重要ですし、
毎月、赤字経営・趣味経営というのも問題です。
「今月は何人レッスンを埋めよう!」など、自分にとって達成したい数字や、目標を持つことは大切だと思います。
ですが、「稼げるのか?」という点から考えると、先ほども言いましたが、結果はその人の努力次第。
上手くいかないこともありますし、同じことを学んでいても、「実践や行動」をしない人は、結果を出すことは正直、難しいです。
また、はじめから「稼ぎたいから教室を開く」
という理由は、「生徒さんの視点」ではなく、「自分視点」での考え方です。
他にも、
「自由な時間が欲しい」
「好きなことを仕事にしたい」
「縛られずに働きたい」
などなど…
もちろん、このような理由が悪いわけではないのですが、
もし、あなたが教室運営を本気で取り組みたいと思っているのであれば、
【教室業=サービス業】
でもあること。
そして、あなたは【経営者】でもある
ということを、まず、きちんと理解して欲しいのです。
会社や、店舗経営と同じで、常に「自分視点」での運営になってしまうと、
【お客さま=生徒さま】への「良いサービス」は残念ながら提供できないように感じます。
自分目線ばかりの考え方よりも、常に相手の目線で考えることが大切。
「あの人はどんなことに悩んでいるかな?」
「困っていることはないかな?」
自分のことばかりになるのではなく、目の前の必要としてくれている人のことを考えて、行動することを心かけてみて下さいね^^
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