こんにちは^^
エミシャルムの久保田ともみです。
先日は外部からご依頼を頂き、教室業の先生に向けた「インスタグラムセミナー」を久しぶりに開催させて頂きました。
普段は米粉・グルテンフリースイーツの教室開業や、植物性のお菓子作りのプロを目指す方を中心に、お菓子スクールの講師をしている私なのですが・・・
インスタ講師は、実は裏の顔(笑)の1つでもあります。
「教室業ではSNSは当たり前」となった今の時代。
「どんな風に発信していけばいいのかわからない」
「他で学んでみたけれど、強引なやり方にしんどくなってしまって・・・」
そんな、お悩みや、つらい経験を持つあなたのために。
「インスタグラムで本当に大切なこと」をお話をさせて頂きたいと思います。
(今日はかなり辛口&突っ込んだ話しです・・・^^;)
目次
「教室の先生のためのインスタセミナー」を作ろうと思ったキッカケ
お菓子のレッスンとは別に、今でこそ、講師としてセミナー開催をさせて頂いている私ですが、「教室の先生のためにこのセミナーを作ろう!」と思ったのには、理由があります。
それは、私自身がインスタグラムの学びを経験したときに、「大きな疑問」を感じた出来ごとがあったからです。
私のインスタグラム歴はプライベートを含めると「約10年」になります。
前職では趣味の音楽好きが高じて、レコード店に勤務。
店舗のインスタグラム運営を担当し、主にお客様に入荷した自社商品の紹介などを行ってきました。
「いつも楽しみです!」
「この前、購入した商品が届きました!」
SNSというツールを通して、そんなお客様の声や、遠く離れた場所から交流をさせて頂くことに、日々、喜びを感じていました。
退職後は以前から趣味だったお菓子の学びを本格的にスタートし、教室の開業を決意。
2017年に「教室用のインスタグラムアカウント」の運営を開始し、教室開業前からほぼ毎日のように発信を行ってきました。
その後、インスタグラムに関する学びをもっと深めたいと思い、セミナーに参加したり、本を読むなどをして学んできましたが、
どの学びでも教えられるのは、
「フォロワー数をたくさん増やすこと」や、
「短期間で人気のアカウントになること」 など、
自分だけが得をするような情報や、自分を売り込む方法ばかりだったのです!
「これは、教室の先生や大切な生徒さんにとって、本当に正しい使い方なのだろうか?」
そう、疑問を感じました。
自分が人気になるためじゃない。
「ありがとう」の声が聞きたくて、
伝えたい想いがあるから教室やSNSをはじめたはずなのに…。
私は、「必要としてくれている人の役に立つため」のSNSの使い方をしていきたい!」
そのとき、そう、心から強く感じました。
この出来ごとが、セミナーを作ろう!と決意した、キッカケになったのです。
教室集客のためのインスタの「裏側」にNO!と言いたい
「自分の教室を知ってもらうために、1日「〇〇件いいね」をしましょう」
「1日〇〇件、フォローや、コメントをしていきましょう」
教室業の先生で、専門的にインスタグラムを学んだことがある方なら、このようなやり方があるのを耳にしたことはないでしょうか?
私の元に来てくださる先生たちの中でも「本当に辛かった・・・」と良く耳にするのがこのやり方。(本当はここでは言えないような、やり方もたくさん耳にしています・・・。)
自分の教室を知ってもらうためには、自分からアクションしていきましょう
このような理由から、こういったやり方が一般的になっているのが、今の教室のためのインスタグラム集客の現状なのですが、
私自身はこのようなやり方はお伝えしていません。
「生徒さん・お客さまのために本当にやるべきこと」がわかったからです。
そして、このようなやり方に、声を大にして「NO!」と言いたい。
このやり方が当たり前だと思っている人に
あなたは、インスタグラムを「誰のため」に使いたいのですか?
と、問いかけたいのです。
フォロワー数が多い=人気の教室だと思っていませんか?
講師として日頃、インスタグラムを教えている私ですが、「フォロワー数を増やすことが正しい」と教えられている先生を多く見てきました。
少ないのと多いのでは、もちろん多少は数がある方がメリットはあるのですが、必ずしも「少ない」ことがいけないというわけではありません。
「そんなこといって〜!ともみ先生はインスタのフォロワーさん多いじゃないですか!」
と、つっこまれそうなのですが(笑)、短期間で今の数字になったというわけではなく、
今のフォロワーさんは、私が教室のインスタグラムをはじめて「5年間」という月日で、ゆっくり、ゆっくり増えていった数です。
(いつも拝見してくださるみなさま、フォローしてくださるみなさまに感謝です!)
ここで、わかりやすく例をみていきましょう。
たとえば、Aの教室は上記のような「フォローやいいねを自分からいろんなアカウントにしていく」というやり方で、フォロワー数を増やしていったとします。
一般的に教えられている、このようなやり方でアプローチを続けていけば、「フォロワー数」は確実に増え、3日で「100人」、1ヶ月で「数千人」といった数も夢ではないかもしれません。
ですが、はたしてこのようなやり方が本当に今の生徒さん、未来の生徒さんのためになるのでしょうか?
そして、あつまった人数の中に、本当にご自身の教室に興味を持ってくれる人はどれくらいいるのでしょうか?
「返報性の法則」を知っていますか?
あなたは「返報性の法則」という言葉を耳にしたことはないでしょうか?
「返報性の法則」とは、人は相手から何かをもらったり、好意を受けたときに「お返しをしよう」といった心理が働くといった考え方です。
この「返報性の法則」に、一般的な「インスタグラムの集客方法」と言われるやり方を当てはめると、
誰かが自分のことをフォローしてくれた際に、仮に相手に対してとくに興味がなかったとしても、
その人は「フォローしてくれたから、お返しに自分もフォローしておこう!」といった行動を取ります。
そのため、「不特定多数の人にフォローをして、フォローをしてもらう」といったやり方は、
「数」そのものは確実に増えていきますが、実は教室に本当に興味を持ってくれる人が集まっているわけではないのです。
たとえ、少ないフォロワー数だったとしても、自らあなたのアカウントをフォローしてくれたその人たちは、あなたの教室や発信に「本当に興味を持ってくれている」人たちばかりなのです。
その人のことを真剣に考え、気持ちの伝わる発信を通して「心を繋げる」ことができたら、どんな結果が待っているでしょうか?
そもそも「集客」という言葉の本当の意味は、「人を集めること」ではありません。
あなたのことを必要とし、あなたが「伝えたい」と思う人と出会うための方法だと、私は思っています。
そのために私たちも相手の気持ちを考え、寄り添うことが大切だということを理解して欲しいのです。
インスタグラムの発信で大切にしていること
日々の発信を通して、たくさんの方に知って頂くキッカケになっているインスタグラムを中心としたSNSや、ブログを投稿するときに、私が1番に大切にしていることがあります。
それは、
「見ている人が嬉しい!よかった!」と思うことを発信していくことです。
「こんなこと伝えたら嬉しいかな?」「こんなことを教えてあげたら喜んでくれるかな?」
そういった「相手の喜ぶ顔」を思い浮かべながら、発信をしています。
最近は、インスタでこんなマンガ投稿をはじめたのですが(笑)、これは、ただのお役立ち情報ばかりを伝えるのではなく、
おまけに家族のおもしろエピソードをお伝えすることで、大変な日常の中で少しでも「クスっ」と笑ってもらえる時間を作って欲しいと思ったからです。
10月のインスタライブではハロウィンにちなんで、大好きなハリポッターの仮装をしましたが(笑)、
これも見てくださっている人が「先生って面白い!」と笑ってくれたら嬉しいなと思ったからです。
(クリスマスも仮装やろうと企んでいます・・・。)
日々の発信で大切なのは、「心のある繋がり」や、「見てくださっている人のことを考えた発信」をしていくことではないでしょうか?
「これが正しいやり方」と学んだけれど、今、つらい思いをしている、そもそも、何を発信すればいいのかわからない・・・
そう感じている方は、「なぜ、教室をはじめようと思ったのか?」
「どうしたら生徒さんが喜んでくれるのか?」
1度、原点に帰って、自分の胸に聞いてみてください。
「フォロワー数を増やすこと」「バズる投稿を作ること」
日々、色んな教室業の先生のインスタグラムを目にしていて、ここだけに「ゴール」や「目的」を置かれてしまっている方、
残念ながら、そのようなことを「正しいこと」として教えられている方を多く目にしますが、
売り上げを上げたい、人気の教室になりたいと「自分視点」になりすぎていないでしょうか?
自分を必要としてくれている人の存在を理解していればこそ、その人に向けてやるべきことがわかるはずです。
画面の向こうにもあなたのことを想う人がいることを忘れてはいけない
「画面の向こうにもあなたのことを想う人がいることを忘れてはいけない」
これは、私が必ずセミナーに参加してくれた方に伝える言葉の1つです。
私も教室運営に関して、日々、いろんなことを学んでいますが、
学べば学ぶほど「人を想う気持ち」を考え、「生徒さんの悩みに寄り添う」ことがどれだけ重要なことかを感じています。
あなたにも知ってもらいたい話があるので、最近、私が衝撃を受けたエピソードをここで1つ紹介しましょう。
経営悪化していたUSJの再建に関わっていたことでも有名な、私の尊敬する、マーケターの森岡毅さんという方がいらっしゃるのですが、
彼は兵庫県の山奥にある、経営破綻した保養所を再建するために
「大自然の楽しさを本能で理解したい!」と、
自ら専門学校に2年間も通い、猟師さんに弟子入りしたという逸話を持っています。
その経験で生ま変わったのが、今では兵庫県でも有名な観光スポット、「ネスタリゾート神戸」という、大自然・冒険テーマパークです。
私はこの話を聞いたときに「お客様の気持ちになるためにここまでする人がいるんだ!」と、感動を通り越して、頭を何発も殴られたような衝撃を受けました。
森岡さんの会社が掲げる「マーケティングで日本を元気にしたい」という考え方にもとても共感しています。
この話は、私にとって「お客様のためにできることを考える」気持ちが、いかに重要であることを、あらためて考えさせられるキッカケになったのです。
レッスンを「満席」にすることよりも大切なこと
「満席」を強調した教室や、「月商7桁」といった言葉が踊り、いろんなノウハウが飛び交っている世の中。
ですが、自分の利益ばかりを考え、小手先のテクニック、ノウハウといったことを重視することよりも、もっと大切なことがあるのではないでしょうか?
経営者として「数字」を考えていくことは確かに大事なことです。
ですが、レッスンを必ずしも「満席」にする必要はないと私は思っています。
「満席にしなければ」と、つらい思いをしながら行動することよりも、
時間をかけてゆっくりでもいいから、必要としてくれている「誰か」のために、1つのことに全力になって行動する方が、自分にとっての良い結果が出ると思っているからです。
自分の目標を持つこと、仕事でのそれぞれの目指す「ゴール」の形は違うので、
レッスンを満席にすることや、売り上げを考えることなど、どのような考えでも間違いではないのかもしれません。
ですが、目標の先にある、私たち教室業が仕事をしていく上での本当の目的は、
「売り上げを7桁にすること」や、「レッスンを満席にすること」ではなく、
生徒さんの抱えている悩みや課題に寄り添い、一緒に「解決に導いてあげる」ことだと、私は思います。
毎日、必死になって「自分目線」の行動ばかりをして得た「満席」のレッスンと、
たとえ、満席でなくても、
「先生のレッスンを受講して本当に良かった!」と生徒さんに感謝されるレッスン。
あなたはどちらを選びますか?
自分目線の行動になりすぎてしまうと、口に出すことがなかったとしても、
発信の文面やレッスンでの行動など、必ずその気持ちは相手に伝わります。
「自分目線のやり方」を重視することではなく、生徒さんのことを心から真剣に考え、
その人に寄り添った使い方をしていって欲しい。
この想いを伝えたくて、私はこのインスタグラムセミナーを開催させて頂いています。
先日のセミナーでのお話しや、最近、身近で苦しんでいる人の姿を目にして、そんな思いがより一層、強くなっています。
そして、私の想いを「正しい」と共感してくれる人がいてくれることで、
「今までやってきたことは間違えじゃなかったんだ」
と感じるのです。
お仕事のためにいろんなやり方を学ぶことは大切かもしれませんが、どうか、本当に大切なことを見失わないでください。
「誰か」のために必死になったり、応援したり。
その人のためにできることを考え、きちんと行動している人ほど、実は成功している人ばかりです。
私の周りには、そんな素敵な人たちがたくさんいます。
たくさんの「いいね!」や、「フォロワーの数」よりも、たった一人でも「あなたを必要としてくれている」人のためになることを、伝え続けていってくださいね。
今日もあなたの教室のリスタートを応援しています!